「好きなことを仕事にする！」って言ってみたい。実は夢や希望があったわけではないんです。

 

 

 

今とは全く違うオフィスレディの道だった！

実は学生のころは、「自分がこれをしたい！将来はこれをするんだ！」って強く強く思うことはなかったんですね。(自慢でも何でもないんですが。。。）

で、いざ就職活動をはじめたものの、何がやりたいかほぼ決まってなかったので、気になった会社をとにかく何社も受けました。

面接が始まると、みんなその会社への熱い思いを語るんですが、いつも自分との温度差を感じながら、「きっと私より熱い思いを持ってる人の方が会社の人も嬉しいやろうな～っ」なんて弱気になったりもしてました。

活動中出会った女の子が、アコースティックギターがめちゃくちゃ上手で、私もつられてギターを買ったこともありました。就職活動真っただ中、親に「え？今っ？？」みたいな目で見られてたのは言うまでもありません。

そんな私にも、一社通ったところがありました。それは、オフィスレディになる道！！（職種は覚えてません）だったんです。

 

最終の社長面接で見た光景とはっ！？

会社の面接を繰り返して（会場は会社とは違う場所だった）、最終面接は、自分が通勤する本社での面接でした。

自宅から電車を乗り継いで、通勤される人にも交じって電車に乗り、「毎日こうやって通勤かぁ♪」なんて、社会人の一員になった気分で口元が緩んでました。

本社に到着。「では、奥の社長室にお入りください」と通されました。

緊張のあまり社長室まで社内の光景は全く覚えてません。人を避けながら「すみません、すみません」と言いながら進んだ記憶はありました。

社長面接では気さくな社長のざっくばらんな会話に、色々話ができて、ええ人やな～って思って、ホッとして「では、今後ともよろしくお願いします」みたいな挨拶を終えて社長室を後にしました。

元来た道（社内）を帰ろうとした瞬間、目にした光景は！！！？？？（まだ引っ張ります(笑)）

沢山のよく似たスーツの女性が、ズラーーーっと並んだパソコンに向かってお仕事をされていました。ズラーーーです。

 

面接で熱く語ったことが不安に思ってきたこと。

面接では、「御社では私は○○できます！○○していきます！！○○したいです！！」みたいなことを一丁前に熱く熱く語りました。（内容は全く覚えてませんが）

そんな熱い想いと、ズラーーーーっと並んだ女性の冷静な雰囲気。。。。（ん？なんだこの温度差？？？）

・・・・・失礼ながら、ズラーーーーっと並んだ女性が、みんな一緒に見えたんです。「ああ、この中で私は働くのかぁ。ぁ。ぁ。」（ことごとく失礼）

この感覚が長いこと消えずにいる中、内定通知が来て、家族みんなが喜んだ顔をまともに見ることができませんでした。

それから始めたこと。

何だと思いますか。そうです。就職活動です！！(笑)

もちろん、親には内緒です。

「もうここまで来たら、私はやりたいことができるところにしよう！！」って。

 

出した結論は！

ただただスキーが好き（スキー）だった！！（渾身のギャグです）

小さい時から、いとこのお兄ちゃんに教えてもらって、毎年連れて行ってもらったあのスキー。それがイヤっていうほどできるところ、、、

「そうだ！雪が降るところへ就職しよう」と決めました（そう、私はなにを隠そう単純なんです。）

もちろん、時期的にほぼ募集しているとこはありません。もうどんなとこでもいい！とにかく雪！雪！ゆきーーーーっ！です。（単純な私から引かないでーー！）

何社か見つけましたが、冬の間だけの期間限定で募集されているところもあれば、正社員ではない形態もありました。で、ただ一つ見つけたところ（福島県にあるスキー場もあるホテル）が、1週間後、東京で説明会があったんです。もちろんGO！！です。

住んでるのが滋賀でしたから、人生初の一人新幹線です(笑)。東京の説明会に一人でGO。しかも新宿です。大都会東京！

 

この思い切りが今の原点です

何度か東京に一人で行くことになったのですが、最終面接で、流石に親に打ち明けました。

「この面接で受かったら、福島県に就職することになるねん。スキーがしたいから！」と。もう心が決まってた私に、「え？」ですよね。けど「あなたが決めたことだから」って受け入れてくれました。

縁もゆかりもない福島県猪苗代に就職。けど、不安も孤独も一気になくなる、ここは本当に人の温かい町でした。

色んな人に出会い、今の自分の想いや行動の原点にもなっています。

 

実はスキーを仕事にしていません

あれだけ好きなスキー、配属されたのはスポーツレジャー部、しかもスキー場ではなく、クアハウスってリハビリ施設だったのです。

スキー場では、モーグルのワールドカップがあったり、しかも元オリンピック選手もおられて、私が思い描いていた仕事は足元にも及ばない感じでした(笑)

クアハウスに配属になってから、全く知らない分野のリハビリ。。。

リハビリに来られる方とも関わったりしながら、体の事、疾患の事、リハビリの事などを学ぶようになりました。いや、学ばざるを得なかった(笑)

 

よく考えたら、、、

学生の時には、全くまーーーったく考えもしなかった、リハビリ施設で働いているんです。しかも学んでいる。（すごっ）

そう。その原動力になったこと、元はと言うと。。。そう、それは、、、、

「スキーがしたかったから！！」ただそれだけです。

なにも壮大な夢や希望があったわけでもありません。「私だから出来るんですね」なんて今の美骨改革をしている時に言われることがありますが、全然違うんです。違うんですよ。（2回言います）

大手の内定まで辞退してまで突き進めたこと。そう、

「ただスキーが好き（スキー）だった」(笑)。。。。です。